機内持ち込みスーツケースの選び方|国内線・国際線のサイズの目安

書き手:SOLGAARD JP 編集部(正規代理店)

機内に持ち込めるスーツケースは、JAL・ANAの100席以上の飛行機なら「3辺の合計115cm以内、かつ各辺55cm×40cm×25cm以内」、重さは身の回り品と合わせて10kg以内が目安です。サイズにはキャスターとハンドルも含まれます。ただし100席未満の小型機や、LCC、海外の航空会社では基準が変わるため、乗る便の規定を必ず確認してください。

この記事では、航空会社の公式規定をもとにサイズの基本を整理したうえで、測り方、重さ、容量と泊数、サイズ以外で差が出るポイントまで、選ぶ前に知っておきたいことをまとめます。

機内持ち込みサイズの基本|国内線・国際線・小型機・LCC

機内持ち込みのサイズは、航空会社だけでなく「何席の飛行機か」でも変わります。国内の主な航空会社の公式規定を整理すると、次のとおりです(2026年10月に各社サイトで確認)。

航空会社・機材 3辺の合計 各辺の上限 個数 重さ(合計)
JAL・ANA 国内線(100席以上) 115cm以内 55×40×25cm 手荷物1個+身の回り品1個 10kg
JAL・ANA 国内線(100席未満) 100cm以内 45×35×20cm 手荷物1個+身の回り品1個 10kg
JAL 国際線 115cm以内 55×40×25cm 手荷物1個+身の回り品1個 10kg
Peach(国内線・国際線) 115cm以内 記載なし 身の回り品を含めて2個 7kg

出典:JAL 国内線、JAL 国際線、ANA 国内線、Peach

大事なのは次の3点です。

  1. 「機内持ち込みサイズ」は、多くの場合100席以上の機材が前提です。 地方路線などで使われる100席未満の小型機では、45×35×20cmとひと回り小さくなります。JALは、100席以上の便から100席未満の便へ乗り継ぐ場合、全区間で小型機の規定に合わせるよう案内しています。機種は予約画面で確認できます。
  2. LCCは、サイズより先に重さで引っかかりやすい。 Peachは3辺の合計は同じ115cmですが、重さは合計7kgまでです。係員が実際に量って確認することがあると明記されています。
  3. 海外の航空会社は、会社ごとに基準が違います。 上の表はJALの国際線の規定です。他の航空会社やコードシェア便では、運航する会社の規定が適用されます。

また、規定内のサイズでも、機内の収納棚が埋まっていると、搭乗口で預けるよう案内されることがあります。これはJAL・ANA・Peachのいずれも規定に書いています。

サイズはキャスター込みで測る。3辺の合計と各辺の両方を確認

商品ページの「本体サイズ」だけを見て選ぶと、空港で入らないことがあります。JALもANAも、キャスターやハンドル、ポケットを含めた寸法で判断すると明記しています。

確認するのは次の2つです。

  • 各辺が上限内か:高さ55cm・幅40cm・奥行き25cm(100席以上の場合)。
  • 3辺の合計が115cm以内か:JALは「各辺が規定内でも、3辺の合計を超える場合は持ち込めない」と案内しています。各辺を上限いっぱいにすると、合計は120cmになり超えてしまいます。

自宅で測るときは、床から収納したハンドルのいちばん高いところまでを「高さ」、側面の持ち手や脚も含めて「幅」「奥行き」を測ります。空港にはサイズを確認するゲージも置かれています。

例:SOLGAARD Carry-on Closet(39L)の場合

編集部で実際に測ると、出っ張り込みで高さ53cm・横幅34cm・奥行き約21cm、3辺の合計は約108cmでした。JAL・ANAの100席以上の基準(115cm、55×40×25cm)に収まります。

  • 高さ 53cm:床から、上の持ち手のいちばん高いところまで(伸ばすハンドルは収納した状態)
  • 横幅 34cm:左の脚から、右の持ち手まで
  • 奥行き 約21cm:本体の前後。キャスターは向きによって少しはみ出すことがあります

SOLGAARD Carry-on Closet 39Lの高さを床からメジャーで測っている様子。上の持ち手まで53cm

高さ:床から上の持ち手まで53cm

SOLGAARD Carry-on Closet 39Lの横幅を左の脚から右の持ち手まで測っている様子。34cm

横幅:左の脚から右の持ち手まで34cm

SOLGAARD Carry-on Closet 39Lの奥行きを測っている様子。約21cm

奥行き:本体の前後で約21cm

なお、100席未満の小型機(45×35×20cm)の基準には、高さも奥行きも収まりません。小型機に乗る場合は、カウンターで預ける前提で計画してください。

重さの上限は「身の回り品との合計」。本体の重さで使える量が決まる

見落としやすいのが重さです。JAL・ANAの10kgもPeachの7kgも、スーツケースと身の回り品(ハンドバッグやPCバッグなど)を合わせた重さです。Peachは、保安検査場を通った後に免税店で買ったものも個数に含めるとしています。

つまり、スーツケース本体が重いほど、中に入れられる量は減ります。たとえば本体が3kg台のスーツケースなら、JAL・ANAでは身の回り品と中身で約6kg台、Peachでは約3kg台が使える量の目安です。

軽さだけで選ぶのも、実は注意が必要です。本体を軽くすると、シェルの厚みやフレーム、キャスターなど、強度に関わる部分が薄くなりやすいためです。使う航空会社の上限から逆算して、「この重さなら中身をどれだけ入れられるか」で判断するのが現実的です。

例:Carry-on Closet(39L)の場合

本体は3.3kg、付属のシェルフが0.4kgで、合計3.7kgです。JAL・ANAなら身の回り品と中身で残り約6.3kg、Peachなら残り約3.3kgとなります。このモデルは軽さよりも、ドイツ製ポリカーボネートのボディと金属フレームの強度を重んじた設計です。LCCをよく使う方は、この重さを前提に荷物を絞る必要があります。

容量と泊数の目安|同じ外寸でも「入る量」と「取り出しやすさ」は違う

機内持ち込みサイズは外寸の上限が決まっているため、容量の差は、形や内装の作りで生まれます。容量(L)は大きいほど荷物が入りますが、前の章のとおり重さの上限があるため、詰め込めるだけ詰めると重量で引っかかります。

泊数の目安は、衣類の量と季節で大きく変わります。秋冬はニットや上着でかさが増え、出張でスーツやシャツを持つ場合も同じです。泊数だけで決めず、「何を何枚持つか」を先に書き出すと、必要な容量が見えます。3泊4日を例にした考え方は「3泊4日のスーツケースの選び方」で詳しく書いています。

例:Carry-on Closet(39L)の場合

容量は39Lで、商品ページでは目安を1〜3泊としています。先ほどの重さの計算のとおり、JAL・ANAなら中身と身の回り品で約6.3kgまで使えるため、1〜3泊分の衣類なら重さにも余裕を持たせやすいサイズです。

サイズ以外の選び方|差が出るのは「旅先での使い方」と「長く使えるか」

機内持ち込みサイズは外寸がほぼ同じになるため、比べるべきは中の作りと耐久性です。選ぶ前に確認しておきたいのは次の5点です。

  1. 開き方と、旅先での置き方:一般的なスーツケースは床に平らに広げて使います。ビジネスホテルの狭い部屋では、立てたまま使えるかどうかで快適さが変わります。
  2. 内装の仕切り:底までかき分けないと服が取り出せない作りか、段ごとに分かれているか。何泊もすると差が大きくなります。考え方は「パッキングキューブはいらない?」でも解説しています。
  3. 鍵(TSAロック):米国運輸保安局(TSA)が認めた鍵です。アメリカで預けた荷物を係官が開ける場合に、鍵を壊さずに開けられます。機内持ち込みのつもりでも、搭乗口で預けるよう案内されることがあるため、海外に行くなら付いているものが安心です。詳しくは「TSAロックとは?」をご覧ください。
  4. キャスターとハンドル:石畳や段差でも引きやすいか。キャスターは壊れやすい部品なので、交換できるかも合わせて確認します。
  5. 保証と修理:保証期間だけでなく、パーツの提供や修理に対応しているか。年に何度も飛行機に乗る人ほど、買い替えの手間が差になります。

例:Carry-on Closet(39L)の場合

内部に立体シェルフ(特許取得済み)があり、ホテルでは開いて引き上げると棚のように使えます。ベルトで立てたまま使えるため、床を広く占めません。この使い方は「荷解きしないスーツケースとは?」で詳しく紹介しています。TSAロック、360度ダブルキャスター、金属フレームの開閉部を備え、10年保証とキャスターなどのパーツ交換・修理に対応しています。仕様の詳細は商品ページをご覧ください。

関連記事

よくある質問

Q. 国内線でOKなサイズなら、国際線でも持ち込めますか?

A. JALの場合、国際線も115cm以内・55×40×25cm以内・合計10kg以内で、国内線の100席以上の基準と同じです。ただし海外の航空会社やLCC、コードシェア便は、運航する会社の規定が適用されます。搭乗前にその会社の公式サイトで確認してください。

Q. 小型機(100席未満)に乗るときはどうすればいいですか?

A. JAL・ANAとも、100席未満の機材は3辺の合計100cm以内・45×35×20cm以内です。一般的な機内持ち込みサイズのスーツケースは超えることが多いため、カウンターで預けるつもりで空港に行くと安心です。機種は予約画面で確認できます。

Q. 重さはどこまで大丈夫ですか?

A. JAL・ANAは、スーツケースと身の回り品を合わせて10kg以内です。Peachは合計7kgまでで、係員が実際に量ることがあります。スーツケース本体の重さを引いた残りが、中身と身の回り品に使える重さです。

Q. SOLGAARD Carry-on Closetは機内に持ち込めますか?

A. 編集部の実測で、キャスター・持ち手込み高さ53cm×横幅34cm×奥行き約21cm(3辺合計約108cm)、本体3.3kg(シェルフ0.4kg)です。JAL・ANAの100席以上の機材と、JALの国際線の基準に収まります。100席未満の小型機の基準には収まりません。

出典(2026年10月に閲覧)